団体について

凪の日、雨の日、嵐の日、共に乗り込みまだ見ぬ先を
目指してくれる“クルー”(Crew=乗組員、仲間)を募集します。
ともに学んでいきませんか?

【サポーター制度 概要】

「閖上の記憶」は、これまで以上に
支えてくれる皆さんとの繋がりを強くするため
サポーター制度を立ち上げました。
定期的な会報の発行や、講演会の開催、
「閖上の記憶」の研修会への参加などを通じて共に
学び「いのち」について考える時間を共有します。

【会費について】

会報誌のお届け方法 会費(一口)
学生クルー メール 3,000円
クルー 郵送 6,000円
メール 5,000円
団体クルー お選びいただけます 10,000円

【お支払い・寄付金受付】

(郵便振替口座)02250 – 9 – 145294
(口座名)一般社団法人 閖上の記憶

柳田邦男先生よりメッセージ

災害であれ事故であれ、被災者・被害者が体験を語り伝えるという行為は、
1つには当事者の心の中で混沌としている悲しみ、苦しみ、葛藤を
言葉化するという営みによって整理し、忘れるのではなく前向きの
意味づけをし、新しい気持ちで「生きなおす」道の扉を開ける
きっかけとなるものです。

そして、もう1つは、体験者の肉声、表情、ひたむきな姿勢は、
非体験者の心の深いところに平穏な生活にはない、
強い動揺と言えるような感情や意識がもたらされ、
〈そういうことがわが身に起こったら〉といった思いを生じさせます。

その意味で、語り部による“語り”は、書物などで災害や事故の
記録を読むのとは、異質な意味を持つのです。

そうした語りの深い影響は、若者の人生観や価値観を変えることさえあります。

そして、そうした影響こそ、社会を変えていく見えざる力につながっていくのです。

そのことは、原爆被爆者や水俣病患者の語り部活動によって見られたことです。

「閖上の記憶」とは、その場が作られたことによって、
被災者同士や被災者と非被災者のつながりを生んできました。

今後は神社仏閣が100年、1000年の歳月の流れの中で
訪れる人々によって風格と重みを増すように、
「閖上の記憶」も、これからの歳月の中で、
利用する人々によって存在意義を重くしていくと期待しています。

ノンフィクション作家 柳田 邦男
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